出張が多い僕はホテルでも空港でも無線Wi-Fiを利用する。僕が利用しているVPNの中で1軍のVPNサービスである「MillenVPN」は、もう生活必需品的な領域になっている。
MillenVPNを使い始めてもう3年以上過ぎたけど、MillenVPNアプリはかなり使いやすくなってきた。直観的な操作感はそのままに、設定項目も徐々に増えている。
ただ、まだまだ発展途上のMillenVPNは業界では超大手のNordVPNやExpressVPNのアプリと比較すると使いにくい点もある。
ということで今回はMillenVPNをもっと便利に使いたいと思っている僕が、ここを改善してほしいという点をまとめていく。僕は1ユーザーだから、ここではっきり「使いにくい」ということで、よりよりサービスに昇華することを期待している。日本製のVPNサービスだから応援もしたい。だから、これはネガキャンではない。またこれからMillenVPNを申し込む人にも参考になればと思う。
MillenVPNについて
まずMillenVPNについて。MillenVPNは僕が一軍として利用しているVPNサービス。海外大手ひしめくなか、国産サービスとして頑張っている。何より日本語サービス対応であり、微妙な日本語のニュアンスで質問対応も可能。
項目 | コメント | 評価 |
アプリのデザイン | 直観的にVPNサーバーに接続できる。サーバー選択も簡単 | |
使いやすさ | 初心者にわかりやすく、使いやすい | |
パフォーマンス | 平均ダウンロード速57Mbpsで、中速のVPNで普段使いなら問題なし。 | |
サーバー数 | 72カ国に1,300台のサーバーが設置されているが、他のVPNと比較すると少ない | |
セキュリティとプライバシー | 強力な暗号化とノーログポリシーによりユーザーを保護している | |
カスタマーサポート | 何といっても日本語で標準対応。質問はEmail対応 | |
価格 | コストパフォーマンスはそこそこ。 |
MillenVPNはここを改善してほしい
接続サーバーの選択
VPNに接続するにはMillenVPNアプリ上で接続サーバーの国(都市)を選択してその国のVPNに接続という手順になる。MillenVPNはこの検索に少し癖があって、アプリによって検索する文字が日本語だったり英語だったり統一されていない。
例えば 日本のVPNサーバーに接続する場合。
Windowsアプリでは、「日本」と検索しても検索結果が出ない。「japan」というキーワードで検索する必要がある。

逆に、iOSアプリでは「日本」では検索されずに、「japan」で検索する。

通常の運用では、アプリケーションの起動時の動作>最速のサーバーに接続する に設定をしておけば何ら問題はない。ただ、この統一感のなさはいただけない。
MillenVPN Native OpenConnectサーバー
単純にサーバー数が減った。東京サーバーだけでも#1~#25まであったが、10番台がことごとく欠番している。

以前は、接続数が上限に達したサーバーは選択できないとアナウンスされていたが、サービス提供を終了しているという案内に変更されている。

Native OpenConnectを使う機会が少ないので今は何とも思わないが、サーバー数が補充されていないのは、利用者数が一定に保たれているのか、サービスが縮小されていく方向なのかは気になるところ。
接続先変更のたびにVPN切断
MillenVPN最大の泣き所はこれかもしれない。
VPNに接続した状態では、VPNサーバーの接続先を変更できない。というか、サーバーの検索画面が出てこない。

一旦、接続を切断してからでないと、次のサーバーに接続できない。
例えばNordVPNならVPN接続中でも新しいサーバーをクリックしたり、更新ボタンをクリックすると次のサーバーに繋がる。NordVPNでも接続サーバーを変更する時にはVPN接続は切断されているが、「切断」するというユーザー側のワンアクションがないだけでとても快適に使えるのだから、この辺りはVerUPに期待している。
Amazonデバイス版
MillenVPNからAmazonディバイス向けのアプリが提供されている。Fire TV Stickにインストールしたかったから、Amazonディバイス版が配信された時は大いに盛り上がった。早速インストールしているのだけど、このアプリの使い勝手がすこぶる悪い。特にFire TV Stickとの相性は最悪だ。
以前の記事でも触れたが、アプリのカーソル位置が「薄いグレー」。アプリの背景の「白」と同化して、判別が非常に見えにくい。僕はFire TV Stickにインストールしてしばらく触っているから、かなり慣れたので誤選択も大幅に少なくなった。
MillenVPNのAmazonデバイスアプリがリリースされた
MillenVPNのこれはよい
スプリット・トンネリングをドメイン単位で設定できる
スプリット・トンネリングとは、VPNを経由させず直接インターネットとデータ送受信させる機能。この機能はどのVPNアプリにも搭載されているが、MillenVPNは「ドメイン」単位でコントロールできる。この点は他のVPNも見習ってほしい。
VPN利用だと正常に動作しないサービスもある。例えば最近だとInstagramなんかも、VPNを経由していると表示できなくなる場合がでてきた。VPN側のサーバーを変更して回避できる場合もあるが、どうしても回避不可の場合はスプリット・トンネリングでVPNをバイパスさせる必要がある。
その場合はスプリット・トンネリングを有効にして、ブラウザを対象アプリとして追加するのだけど、ブラウザでVPNをバイパスさせるとブラウザの通信がすべてVPNを通過しないので、情報がダダ漏れという事態になる。

MillenVPNなら「ドメイン」単位で設定が可能。「instagram.com」を設定すると、「instagram.com」との通信だけVPNをバイパスさせることが出来る。
ドメイン単位で設定できるので、ホームページにアクセスする度にVPNアプリの設定を変える必要がないのでストレスが大幅に減る。

個人情報はお金になるから、運営側も欲しくてたまらない。VPNを使われるとそのすべてが抜けなくなるから、VPN利用そのものを封じ込めようとしている。それでもSNSはいろいろ情報収集でも必要だから、仕方なくVPNをバイパスさせている。