VPNの基本

【保存版】VPNの基礎知識を初心者向けに簡単解説

VPN入門ガイド:プライバシーとセキュリティを守るための必須ツール

インターネットでプライバシーを守りたい人に向けて、VPN選びに役立つ情報をお伝えいたします。

  • インターネット上で個人情報が筒抜けになっている?
  • VPNって何?
  • VPNを使えばどうなるの?

あなたの個人情報はインターネットの世界で、マーケティングの担当者やインターネットサービスプロバイダー(ISP)、さらには政府機関によって収集されています。これは、個々の人の行動や興味に基づいて広告を配信する「パーソナライズド広告」がAIの機械学習の進歩により大きく進化し、個人データの価値が高まっているからです。

この状況を受けて、ヨーロッパではGDPR(一般データ保護規制)を施行、またカリフォルニア州ではCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)の施行が始まり、個人情報の収集や利用に厳しい規制が設けられました。しかし、日本ではまだ個人情報のマーケティング利用が推進されているため、個人情報の保護は自らの責任となります。

自分のオンライン上の個人情報を守るためには、データ追跡や盗聴、位置情報の隠蔽が可能なVPN(仮想プライベートネットワーク)を利用しましょう。ここでは初心者でも扱いやすいVPNを利用することで、手軽に個人情報を守るための情報を発信しています。

VPNの利用が初心者でも個人情報を守ることが出来る最短ルートです。

VPNとは

VPNとは、インターネット接続をセキュリティで保護し、オンライン上のプライバシーを確保する仕組みです。このシステムは「仮想プライベートネットワーク」と呼ばれ、その英語名「Virtual Private Network」の頭文字をとった略称でVPNと呼ばれています。

VPNは次のような場合に利用します。

  • 公衆無線Wi-Fiを利用するとき
  • インターネットのブラウジング
  • 海外旅行中に日本国内のサービスへのアクセス
  • インターネットショッピング
  • オンラインゲームやビデオオンデマンド(VOD)、ストリーミングサービスの利用時

VPNを利用すると、オンライン上の通信が暗号化され、第三者による無料Wi-Fiやインターネット上のデータ傍受を防げます。

また、自分のIPアドレスを隠し、アクセス元を秘匿することで、さらなるプライバシーの保護が可能になります。この機能により、地域制限(ジオロック)を回避し、海外の動画配信サービスへの日本からのアクセスや、海外から日本のサービスを利用することも可能になります。

直接接続とVPN接続の違い

インターネットにどれぐらいの情報が流れ出ているのかを、「VPNあり」と「VPNなし」で比較してみましょう。

  VPNなし VPNあり
IPアドレス 公開される 隠ぺい
閲覧履歴 ISPにより追跡可能 ノーログポリシー
個人情報 露出リスクあり 保護される
地域制限 適用される 回避可能
トラフィックの暗号化 暗号化されない 暗号化される
偽ウエブサイトへの接続 高いリスク 低リスク
VPNなしとVPNありの場合のセキュリティ比較

 

インターネットにVPNなしで直接接続すると、高いセキュリティリスクに晒されます。特に公衆無線Wi-FiにVPNなしの接続はとても危険です。このようなリスクを回避するためにVPN接続のニーズは高まっています。

ここでVPN大手のNordVPNが提供している「VPNはどのような働きをするのか」というイメージ図をご紹介します。VPNの働きが一目でわかるので、ここでご紹介させて頂きます。

VPNがどのように働くか

VPNサービスをおすすめする理由

VPNサービスを初心者におすすめする理由は次の4点になります。

  • セットアップが簡単
  •  対応ディバイスが多い
  •  価格がお手頃
  •  サポートがしっかりしている

セットアップが簡単

VPNを利用するには、VPNアプリをインストールしてVPNサーバーに接続するだけです。数回クリックをすれば、インストールが完了します。何も難しいことはありません。

Linuxのような特殊なOSのインストールはハードルが上がりますが、ほとんどの場合はWindows、MacOS、iOS(iPhone、iPad)、androidなので問題ないでしょう。

対応ディバスが多い

特殊なディバイス(OS)を使っていない限り、使えると思って問題ありません。FireStickTVやChromecast、Playstation、Nintendo Switchにも直接インストール可能なVPNアプリを提供してるVPNプロバイダーもあります。

手ごろな価格

VPNサービスは1か月~1年や2年の長期の契約プランを用意しています。長期契約プランには大幅なな割引があるので、1か月あたりの利用料金がとても安価になります。ほとんどのVPNプロバイダーでは、数百円/1か月になるので、長期利用前提の申込が損をしません。

VPNサービスはこれからずっと利用していくサービスなので、出来るだけランニングコストは押さえたいもです。

サポートがしっかりしている

「VPNアプリをインストールして、ちゃんと動くだろうか」と心配になると思いますが、そのあたりも大手VPNプロバイダーなら大丈夫です。どのサービスもヘルプコンテンツが充実していますので、ほとんどは解決することが出来ます。それでも解決できない場合には、24時間対応のチャットサービスが用意されているから安心です。海外VPNプロバイダーなので機械翻訳を通したやり取りですが、何とかなります。国産VPNのMillenvpnはメールでのやり取ですが、「完全日本語」で対応になります。言葉の心配がある場合は、Millenvpn一択です。

VPNサービスを選ぶときのポイント

VPNを利用する目的はいろいろあると思います。

  • セキュリティの確保
  • ジオブロックの回避
  • 検閲回避

VPNプロバイダーを選ぶ際に、チェックすべきポイントについて中身を見ていきたいと思います。

チェックしたいポイント

VPNサービスを申込む場合はこれらの項目について、チェックしておきましょう。

  • 価格
  • セキュリティーポリシー
  • 同時接続台数
  • 通信速度
  • VPNサーバー台数
  • 返金保証

私が利用しているVPNプロバイダーのランキング記事も確認できます。
おすすめVPNサービス in 2024

価格

VPNサービス選びでは、セキュリティを考慮して有料のVPNサービスを選ぶのが一般的です。多くの場合、1年や2年といった長期契約を選ぶと月額料金が割引される料金体系が採用されています。中には1か月のみのセカイVPNといったサービスもあります。おそらく、単発で海外旅行の利用を想定しているとは思います。

主要なVPNサービスの価格比較は次の通りです。

サービス NordVPN ExpressVPN Surfshark VPN MillenVPN スイカVPN セカイVPN
プラン名 スタンダード プラス コンプリート Starter One One+ サブスク プラン    
1か月 1,920円 2,070円 2,220円 12.95米ドル 2,188円 2,688円 2,988円 1,097円 1,100円
6か月 9.99米ドル 988円/月
1年契約 660円/月 810円/月 960円/月 8.32米ドル 598円/月 628円/月 988円/月 540円/月 933円/月
2年契約 560円/月 710円/ 月 860円/月 298円/月 408円/月 588円/月 360円/月 878円/月
返金保証 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間

また海外VPNサービスの場合は、利用料金は米ドル提示されています。為替レートの変動の影響を受けるのも考慮しておきましょう。

セキュリティーポリシー

セキュリティの強化や政府の検閲を回避する目的でVPNを使用する際は、そのVPNサービスのセキュリティポリシーを確認することが大切です。

特に利用者の記録を残さない「ノーログポリシー」を採用しているかをチェックしましょう。VPNサービスの中には、接続ログを保持しているサービスもあるので、そのようなサービスには申し込んではいけません。

同時接続台数

VPNサービスは1つのアカウントで、同時接続可能な台数が決められています。中には無制限というのもあるので、ネットに接続する端末数からVPNサービスを選ぶのもいいでしょう。
以外にインターネットに接続している端末って多いので、自分のPC、スマホ、ご家族の分まで一度リストアップしてみましょう。

サービス NordVPN ExpressVPN Surfshark VPN MillenVPN スイカVPN セカイVPN
同時接続台数 6台 8台 無制限 10台 50台 3台

通信速度

ネットが生活の一部となった今や、「遅い」ネットはストレスの原因になるだけです。せっかくVPNを使うのだから快適に使いたいと思うのは私だけではないはず。一般的には、ストレスなくインターネットを利用するためには、50~100Mbpsの速度が望ましいとされています。
これほどの速度が出ていれば、動画のストリーミングも快適に視聴できます。

また、VPNサービスを選択する際には、サーバーの物理的位置が通信速度に影響を与えることも重要です。サーバーがユーザーの地理的位置に近ければ、データ転送距離が短くなり、通信の遅延が減少し、結果として通信速度が向上します。したがって、サーバーの位置はVPN選択時の重要な考慮点の一つです。

サーバー台数

VPNの利便性はサーバーの設置台数に大きく影響されます。VPNサーバーの設置台数が多ければ多いほど、各サーバーあたりのユーザー数が減るので、VPNサーバーとの接続や、通信速度がよくなる傾向です。そして、多くのVPNサーバーが利用可能であれば、接続経路の選択肢も多くなります。VPNの速度が出ない場合や接続に不具合が生じた場合でも、簡単に別のサーバーに切り替えて対処が出来るようになります。

サービス NordVPN ExpressVPN Surfshark VPN MillenVPN スイカVPN セカイVPN
サーバ台数 6,061台 3200台 1300台以上 47台
設置エリア 61カ国 105カ国 100カ国 72ケ所 45カ国 10カ国
VPNのサーバ設置状況

VPNを利用する目的がジオブロック(地域制限)回避の場合、利用したい地域・国にVPNサーバーが設置されているか、またその地域のサーバー台数はどれほどかを確認し、出来るだけサーバー台数が多いサービスを選ぶようにしましょう。

返金保証

このブログでは大手VPNプロバイダーを実際に使ったレビュー記事を掲載しています。それを参考して頂き申し込んで頂き、最後にその利便性や性能を確認して頂ければと思います。VPNプロバイダーには返金保証制度が用意されているので、試して本採用という使い方が出来ます。

VPNは合法?それとも違法?

VPNは強力な暗号化技術で通信を保護し、ISPや政府、ハッカーからのオンライン監視から守ります。しかし、一部の国ではオンライン通信の監視を理由にVPNの使用が禁止されていることもあります。結論として、VPNの合法性は利用する国や地域によって変わることを認識することが重要です。

日本でのVPNの利用

日本では、VPNの使用は合法です。VPNはインターネット上でのプライバシーとセキュリティを強化するために企業では一般的に使われていますし、個人利用にも広がりが出てきています。特に、公共のWi-Fiネットワークを使う際に、個人データを保護する目的では今やVPNは必須となっています。

ただし、VPNを利用して行う違法な行為(著作権違反のダウンロードや不正アクセスなど)は、VPN自体の合法性にかかわらず違法です。VPNは合法的なツールではありますが、使用方法については別の制限があるということを覚えておいてください。

海外でのVPNの利用

海外におけるVPNの合法性は国によって異なります。日本と同じように、多くの国ではVPNの使用は合法ですが、中国、ロシア、イランなどではVPNの使用に制限があります。また、VPNの利用を禁止されていたりする場合があります。

これらの国では政府がインターネット監視や制限の為にVPNの使用を禁止している場合があり、検閲回避のためのVPN利用は法的なリスクを伴う可能性があります。海外でVPNを利用する際には、その国の規制を事前に確認し、違法行為とならないように注意が必要です。

海外におけるVPNの合法性は国によって異なります。日本と同じように、多くの国ではVPNの使用は合法ですが、中国、ロシア、イランなどではVPNの使用に制限があったり、禁止されていたりする場合があります。

これらの国ではVPNが政府のインターネット監視や制限を回避するために使われることもありますが、そのような使用目的は法的なリスクを伴う可能性があります。海外でVPNを使用する際には、その国の法律や規制を事前に確認し、違法行為を避けることが肝要です。