VPNのレビューと比較

コスパ(〇)のVPN選びマニュアル:機能バランスの良いVPNサービス

コスパのいいVPNを選ぶ方法

VPNのコストパフォーマンスの重要性

コストパフォーマンスが重要な理由

無料サービスを試しに使って、「がっかり」したことはありませんか?安さの代わりにセキュリティの心配や遅い速度で、結局、満足して使うことが出来なかったです。

もちろん、価格の安さも必要ですが、同じくらいセキュリティや速度もネットを安心して使うためには大切な要素です。結果的に、重要なのは自分のニーズに合った適正なVPNサービスを利用すること、というひと言にいきつきます。

今回はいろいろとあるニーズから、どれがコストパフォーマンスが高いVPNサービスになるのか、探ってみましょう。

無料・有料VPNサービスの概要

無料VPNサービスの現実

無料VPNは安さ勝負ですが、実際には頻繁な広告と遅い速度がネックになります。セキュリティに関する不安もあります。

無料サービスを利用するなら無料VPNの特徴をしっかり押さえることで、変なトラブルに合うことを回避したいです。

無料VPNについては、こちらの記事でご説明しています。

有料VPNの特徴

有料VPNは、速度、サーバの選択肢、同時接続数、セキュリティ機能、ノーログポリシー、さらに充実したサポートがついています。

機能もたくさんありますので、自分が重要視したいポイントでサービスを絞り込みましょう。

  • セキュリティ確保→セキュリティーポリシーや、対応プロトコル
  • 検閲回避→運営元のセキュリティポリシー、VPN規制への対応状況
  • 地域制限の回避→VPNサーバの設置台数とエリア
  • サポート→国産VPNサービス

外せないポイントが明確になったら、どのVPNが自分に合っているかチェックしましょう。

VPN選びでチェックしたいポイント

VPNを最終的に選ぶ際にチェックしたいポイントです。

VPNを選ぶときのポイント

  • 価格
  • セキュリティポリシー
  • 同時接続台数
  • 返金保証
  • 通信速度・安定性
  • サーバ設置台数とエリア

後から出てきますが、ほとんどの大手のVPNサービスは「返金保証」といって、一定期間(14日~30日間)のお試し期間が付いています。VPNを選ぶポイントで、いいなと思うサービスに目星を付けたら、お試ししてみればいいんです。

では、VPNを選ぶときのポイントで大手のVPNサービスを比較すると下の一覧にするとこのようになります。(横スクロールできます。)

VPNサービス名 月額料金範囲 ノーログポリシー サーバ設置台数 サーバ設置国数 最大同時接続台数 返金保証期間
NordVPN 630円〜2,340円 6,424台 111ヵ国 6台 30日
ExpressVPN 約1,470円 3,000台以上 105ヵ国 8台 30日
Surfshark VPN 298円〜2,988円 3,200台以上 100ヵ国 無制限 30日
MillenVPN 396円〜1,738円 1,300台以上 72ヵ国 10台 30日
スイカVPN 878円〜1,087円 50台 25ヵ国 50台 30日
セカイVPN 1,100円 公開されていない 未公開 10ヵ国 3台 2ヶ月無料体験

自分のニーズに合ったVPNを選ぶためには、高速で安定した接続や多様なサーバ選択、高い暗号化機能など、置くべきポイントがあります。特に迷う場合は、返金保証期間内にお目当てのVPNを試し利用してみるのも手です。

では、実際に個別にチェックすべきポイントを確認していきましょう。

価格

多くのVPNでは1年や2年などの長期契約にすると、1か月あたりの料金がとても安くなる料金体系になっています。

主なVPNの価格表は下の通りです。(見切れている場合は横スクロールでご覧ください。)

サービス NordVPN ExpressVPN Surfshark VPN MillenVPN スイカVPN セカイVPN
プラン名 スタンダード プラス コンプリート Starter One One+ サブスク プラン    
1か月 1,920円 2,070円 2,220円 12.95米ドル 2,188円 2,688円 2,988円 1,097円 1,100円
6か月 9.99米ドル 988円/月
1年契約 660円/月 810円/月 960円/月 8.32米ドル 598円/月 628円/月 988円/月 540円/月 933円/月
2年契約 560円/月 710円/ 月 860円/月 298円/月 408円/月 588円/月 360円/月 878円/月
返金保証 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間 30日間

NordVPNと、Surfsharkは申込プランにより金額が異なります。

1年間以上の利用を前提の場合は、大幅な割引のある長期契約をするのがおすすめです。

このあたりの相場から大幅に価格が高いサービスは、コストパフォーマンスが悪くなります。参考にしてください。

セキュリティと暗号化のレベル

オンラインで、自分のデータの安全性を守ることはとても重要です。無料VPNではセキュリティに不安がありますが、有料VPNでは高度な暗号化でデータが守られ安心です。
(横スクロールできます。)

サービス NordVPN ExpressVPN Surfshark VPN MillenVPN スイカVPN セカイVPN
ログポリシー ノーログポリシー有 不明
暗号化強度 AES-256 不明 不明

サーバの数と地域の範囲

無料VPNではサーバの選択肢が限られていましたが、有料VPNでは世界中のサーバーへのアクセスが可能になり、地理的制限なくインターネットを楽しむことができます。

サービス NordVPN ExpressVPN Surfshark VPN MillenVPN スイカVPN セカイVPN
サーバ台数 5970台 3200台 1300台以上 47台
設置エリア 60カ国 105カ国 100カ国 72ケ所 45カ国 10カ国

公式サイトで確認できなかった項目は「ー」として表記しています。

接続速度と安定性

VPNの速度は接続先のサーバ、そのサーバのユーザー数、サーバまでの物理的な距離など様々な要因があるため、速度テストの結果は測定する条件によって変動幅があることをご理解ください。では、実際にAndoroid端末(pixel 7 Pro)、Wi-Fi接続(光ファイバー)使って測定した実際の結果を見てみましょう。

VPNの時間帯別速度比較 VPNの速度比較 昼の正午 VPNの速度比較 夜18時 VPNの速度比較 夜21時

全て日本サーバ(Tokyo)に接続し、USEN GATE 02の速度測定サイトで測定したものです。さすが大手のVPNサービスだけあってどの時間帯でも快適にインターネット利用ができる速度が出ています。

同時接続台数

VPNサービスを選ぶ際、1つのアカウントでいくつのデバイスを同時に接続できるかは重要なポイントになります。人気のVPNサービスの中で、この「同時接続台数」を比較する表を作成してみました。

サービス NordVPN ExpressVPN Surfshark VPN MillenVPN スイカVPN セカイVPN
同時接続台数 6台 8台 無制限 10台 50台 3台

特筆すべきは、SurfSharkの接続台数が無制限という点です。家族全員のディバイスをまとめてVPN接続しても全く問題ありません。次にスイカVPNも同時接続台数が多いのが特徴的です。

コスパ(〇) おすすめのVPN

NordVPN

とにかく、迷ったらNordVPNを選択しておけば間違いないVPNサービスです。

NordVPNはパナマに拠点を置き、世界中で広く利用されています。サービスの質は非常に高く、サーバ数や設置国数において世界トップレベルです。

過去には速度について疑問が持たれた時期もありりましたが、最近では速度測定で1位になることが多いです。

最大の特徴は、軍事レベルの強固なセキュリティで、セキュリティを重視するユーザーにおすすめです。

また、Amazonプライム、NetflixなどのVODサービスへのアクセスが容易で、独立した監査会社PwCスイスによってノーログポリシーが保証されています。

30日間の返金保証があり、お試しもできます。

NordVPNはこちらの記事で詳しく解説しています。

Surfshark

Surfshark VPNは、12か月、24か月の契約で高いコストパフォーマンスを提供します。速度はNordVPNやExpressVPNには及びませんが、接続台数無制限という大きなメリットがあります。

全世界の100カ国にわたって3,200台以上のVPNサーバーを展開し、これらのサーバーは全て100%RAMを使用しているため、データが残らない安全性を確保しています。

30日間の返金保証があるため、安心してSurfsharkを試すことができます。

SurfSharkはこちらの記事で詳しく解説しています。

MillenVPN

MillenVPNは、レンタルサーバのmixhostで知られるアズポケット株式会社が運営するVPNサービスです。

日本の企業が運営するため、日本語でのサポートが充実しており、VPN初心者に特におすすめです。このサービスはプライバシーを重視し、ノーログポリシーを掲げています。

また、最大10台のデバイスで同時に利用でき、使いやすいアプリも提供しています。2022年9月には料金を大幅に値下げし、コストパフォーマンスが大幅に向上しました。

72ケ所のロケーションに1,300以上のサーバを有し通信速度に不満はありませんが、業界大手のExpressVPNやNordVPNと比較すると、若干劣る点があります。

30日間の返金保証があり、試し利用からスタートさせるのもよいでしょう。

MillenVPNはこちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ: 価格とサービスの質のバランスを見極める

最終的な選択のためのポイント

VPNの選択では、価格とサービスの質のバランスを重視することが重要です。無料のVPNは費用がかからない利点がありますが、セキュリティや速度に問題があります。有料VPNは機能や速度が充実しており不満はまったくなくなります。

セキュリティ、速度、サーバの数、使いやすさなどを考慮しつつ、返金保証期間を活用して自分にぴったりなVPNを選択しましょう。